長崎市の灯台文化的価値探求プロジェクトin長崎県実行委員会は、1932年(昭和7年)の初点灯から90歳を迎えた長崎市南部の樺島灯台で、2023年3月25日に、灯台を活用して地域の活性化を目指す「樺島灯台90周年祭り」を開催いたしました。このイベントは、灯台の存在意義を高め、灯台を起点とする海洋文化を次世代へと継承していく日本財団の「海と灯台プロジェクト 新たな灯台利活用モデル事業」の一環です。
これまで灯台祭りや灯台ウォーキングなどを毎年開催していたイベントがコロナで中止が続き、3年振りに開催されました。今回の90周年祭りでは、長崎海上保安部による灯台内の一般公開や、昭和45年に最後の樺島灯台守だった元海保職員の方の特別講演も行いました。また伝統の樺島ハイヤ節の披露や10年前の祭りに訪れた人たちの手紙を納めたタイムカプセルを開封し、灯台100周年に向けて10年後に開封する手紙を封入。さらに、餅まきや抽選会、「絶景で絶叫大会」などを催し賑やかに盛り上がりました。
従来の地元密着型のイベントに加え、歴史を振り返りつつ、観光の側面からどういった利活用ができるかを探りました。観光活用の側面から「おもてなし」要素を盛り込み、会場でお茶や団子などを振る舞って地域外の来場者へ向けた要素を多く準備しました。灯台資料館では、コーヒーや、手作りクッキーでもてなし、どなたでも楽しめるイベントを目指しました。
また、歩いて灯台を目指すことを促進する策として、「樺島灯台デジタルスタンプラリー」も行い、達成者へ賞品を進呈しました。来場者は、地元の方に加え、県内外からも訪れていただき、イベントは好評で多くの方に楽しんでいただけました。
今回、元樺島灯台守の方の記念講演を行いましたが、反響が高くありました。有人時代の歴史や、当時のエピソード、地域との結びつきなどを知ることができ、来場者は地域の方に限らず話に惹きこまれている様子でした。全体的に、ぜひ、こういったイベントはまた開いてほしいとの声も多く聞かれました。また、灯台資料館のコーヒー振る舞いなど、カフェ的活用も、とても人気でした。
<団体概要>
団体名称:灯台文化的価値探求プロジェクトin長崎県実行委員会
活動内容:樺島灯台の認知を上げ、長崎市南部の周辺施設と連携した観光コンテンツ開発を行い灯台への誘客を増やし、体験型観光のコンテンツを構築し、県内外の利活用を広げ、宿泊滞在型観光のコンテンツも育て上げていく。
海と灯台プロジェクト 新たな灯台利活用モデル事業
日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、⽇本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」。その取り組みのひとつである「新たな灯台利活用モデル事業」は、灯台の様々な利活用モデルを創出することで、灯台の存在意義を高め、灯台を起点とする海洋文化を次世代へと継承していくことを目的としています。初年度である2022年度は、本リリース事業含め、全国で12事業が採択されました。
海と日本プロジェクト公式サイト https://uminohi.jp/
海と灯台プロジェクト公式サイト https://toudai.uminohi.jp/
情報提供:PR TIMES